2017-11-19 ■ 神を殺したニーチェ フリードリヒ・ニーチェ(1844~1900)は、『喜ばしい知』(1882)のなかで、「神を殺した狂人」を描きました。真っ昼間にランタンを灯して「おれたちは神を殺した」と叫ぶ狂人。 ニーチェは「神は死んだ」と言ったニヒリズムの哲学者として有名ですが、神は天寿を全うして自然死したのではなく、「おれたちが殺した」。 人間を殺すことは罪ですが、「神を殺す」とはどんな行為であり、犯罪なのか? ニーチェは「神の殺害」という抽象的な犯罪を実行したために、みずから発狂しました。そんなアホな・・・しかしそれが事実です。
2017-11-03 ■ 2017年11月3日 呉坊鮟光(ごぼうあんこう)です。今日からブログをはじめます。 しばらく前に小説『のっぺらぼうシンドローム』を文芸社から出版しました。 私は人間の最低と最高、最奥を文章で描きたいと思っています。 この作品の主人公は、極限の体験を生きのびた後、修験道という日本に根づいた宗教にのめりこんで、山の中で生涯を閉じます。 もしも興味を抱かれたら読んでみてください。